2023年 お問合せランキング
2023/12/26
2023/12/26
12月は恒例の2023年のお問合せランキングです。
このランキングは、人事・労務管理分野の中で、日常業務以外にお問合せや相談の多かった
テーマについて総括しています。
第1位の「賃上げ」と第3位の「年収の壁」は、今年急浮上してきた新しいテーマです。
それ以外は、ご時世柄ここ数年何かと話題の絶えないものばかりです。
なお、ランキングには採用や定着など人手不足に直結するものは、どの企業にも共通する
恒常的な課題でもありますので、対象外としています。
第1位 賃上げ
ここ数年、政府が声高に訴えていましたが、賃上げ率は2%前後でずっと推移しており、
ほとんど効果がでていませんでした。
しかし、超人手不足の折、大企業であってもあらゆる手段を用いて人材の確保に動いていますので、
「賃上げ」は人材確保・定着の目玉として中小企業でも真剣に取り組み始めました。
今や企業の盛衰・存続にかかわるほどの最重要課題となっています。
来年の春闘では5%以上を要求する労働組合も出始めていますので、
来年も上位にランクされるのは必至です。
第2位 パワーハラスメント
連日のように芸能界やスポーツ界等でパワハラが報道されています。
ハラスメントの中でもパワハラは、真実がなかなか掴みにくいという不透明さがあるため、
人事担当者は頭を悩ませています。
ご相談の中には、「過敏になり過ぎているのでは?」と思える事案も見受けられます。
しかし、ハラスメント防止は世界的にも時代の潮流となっていますので、
会社としてはこの流れに柔軟に適応せざるを得ませんね。
第3位 年収の壁
毎年最低賃金が上がる中で、扶養の範囲内で働く主婦の労働時間は逆に減少傾向にあります。
これからさらに労働人口減少が加速化しますので、
第3号被保険者(健康保険料・国民年金保険料が無料)である主婦は、貴重な戦力です。
それだけに、その足かせとなっているこの制度は、近い将来廃止にならざるを得ないかもしれませんね。
第4位 定年引上げ等高齢者雇用
就業規則では「60歳定年、65歳まで再雇用」と規定れていても、
現実には60歳を超えても定年扱いをしていなかったり、65歳を超える方が働いている会社はたくさんあります。
高年齢者は第3号被保険者の主婦と同様に、貴重な戦力です。
定年の引上げや再雇用年齢の引上げとともに、高年齢者の処遇についても見直しが進んでいます。
第5位 男性育休
昨年の育児介護休業法の改正に伴い、男性の育児休業取得が弾力化され育休取得が急増しています。
「男性育休白書2023」(積水ハウス)によると、2019年と比べて取得率は9.6%から24.4%の約2.5倍に、
平均取得日数は2.4日から23.4日の約10倍にも達しています。
今後はさらに取得率が向上しますので、会社としてもそれに対応した組織体制作りは必要になります。
社会保険労務士法人ジンザイでは、
労働条件、賃金、人事制度など人事・労務管理に関する相談対応や制度設計のコンサルティングを行っています。
社員1名から数千名規模の企業様と長年お取引がありますので、
豊富な経験に基づいて適時適切なアドバイスをするよう心掛けています。
社会保険労務士法人 ジンザイ
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