逃げると、追っかけてくる
2025/03/21
株式会社 人財経営センター
2025/03/21
昭和の証券会社
昭和58年4月に新卒で入社した証券業界は、今の時代ではとても考えられないような職場環境でした。営業の最前線でしたので、7時過ぎの出社から21時の退社まで毎日ノルマと戦い、所どころで、上司の罵声や叱咤激励が聞こえてきました。
当時は「24時間戦えますか?」というテレビコマーシャルが流行るような〝モーレツ〞な時代でもありました。
副社長の教え
富裕層を対象とする個人営業に3年、その後上場企業を営業対象とする部門に長らく籍を置いていました。上場法人営業では〝特金〞と呼ばれるお任せの資金運用やエクイティーファイナンス等の資金調達、子会社の株式公開(1PO)の幹事獲得営業に従事していました。
相手が影響力のある大企業だけに、部門を管掌する副社長からは報・連・相については、いつも口を酸っぱく指導されました。
担当企業の現状を報告する会議が月1回開催されていました。
いつも厳つい顔をしている副社長が管掌する会議だけにとても苦痛でした。その会議で関係が悪化している担当企業の現状を蔑ろに報告したところ、私の逃げている姿勢が見抜かれて、「逃げると、追っかけてくるぞ」と机を叩きながら叱責されたことがあります。
余談ですが、副社長はその後子会社の社長になり、私が社労士として独立開業したとき挨拶に行きました。
当該子会社が新人事制度を構築する時期と重なり、人事コンサルの実務経験がまったくない私と、なんとその場で半年間のコンサル契約を結んでくれました。経験が積め、収入でもとてもありがたい契約でした。
著名芸能人とテレビ局の事件
話は変わりますが、今年1月に著名芸能人とテレビ局の問題が日本中で大騒ぎとなっていました。
これまで沈黙を守っていた芸能人や辛口コメンテイターも堰を切ったかのようにコメントを発しています。
この事件はワイドショーとして関心の的となっていますが、大袈裟に言うと企業の危機管理という点での教訓も残しているのではないかと思います。 当該テレビ局は、この問題に対してできるだけ触れたくない、会社を守りたい、時間が解決するのを待ちたいという姿勢が誰の目にも明らかでした。
しかし、そのような姿勢が顕著になればなるほど世の中の不信感は拡大し、ネットや週刊誌はそれを執拗に追求しました。今やネット時代。そうなるともう逃げ切れません。
結果論かもしれませんが、どこかで早めに腹をくくって対処していれば、テレビ局はここまでの事態を招くことはなかったかもしれません。
逃げると追っかけてくる
一連の報道を見ていて頭をよぎったのは、「逃げると、追っかけてくる」という副社長の教えでした。
30年以上も前の教えですが、情報伝達手段が多様化し迅速化になった今日、より重要性が増してくるものと思います。
今回の事件を私たちの日常業務に置き換えると、ミスをした場面で役立ちます。
私たちの仕事は従業員と会社の双方に影響を及ぼしますので、ミスの許容度は少ない仕事です。そのため、ダブルチェック体制を敷いたり、マニュアルを整備したり、何度研修をしてもなくなることはありません。
人間は弱い動物です。
ミスをしたとき、言い訳をしたくなることがあります。逃げたくなることもあります。
しかし、ミスの程度や許容度、逃げたときに招く最悪の事態を考えながら、早期解決に臨む姿勢だけは忘れてはなりません。
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