言葉の選び方
2022/07/08
2022/07/08
私たちが普段選んでいる言葉は、今いる空間の温度感を決めるものなので、
温かい空気感を作れるかどうかは、どんな言葉を選ぶかにかかっていると思います。
この言葉選びについて、まずひとつ、意識しておかなければいけないなと思うのは、
言葉を伝える相手は、確実に自分以外の人、つまり他人だということです。
身近な人であろうと、あまり親しくない人であろうと、見ず知らずの人であろうと、
〝他人〟に何かを伝えるのだから、自分の思いがそのまま伝わらない可能性のほうが高い、
とあらかじめ考えておくことが必要だなと思います。
伝えたことを相手がどうしていくかはその人次第なので、それを考えると、
押し付けがましい言い方はしないようにしようなど、選ぶ言葉は変わってきます。
こういうスタンスで話すほうが、特に身近な人とはその後のいい関係性が続いていく気がしています。
また、何か意見を求められたとき、賛成や同意の場合は良いとして、
反対の意見を伝えたい場合に、自分が思っていることのほうが正しくて、
相手が思っていることは間違っている、という態度で話しがちになります。
でも、何かの物事に対して、科学的根拠に基づいているなど、正解が明白な場合は別として、
一般社会で「これが正しい」ということには幅があり、何が正しいかはケースバイケースだったり、
とらえ方によって変わったりもします。
そんなことを考えると、相手が言っていることが絶対に間違っているとは
言い切れないと思って言葉を選ぶことも大事だなと思います。
日本語にはたくさんのニュアンスがあるのに、客観的に自分を観察すると、
私自身のボキャブラリーはそれほど多くなく・・・普段よく使う言葉は限られているように感じます。
自分の思いを相手に伝えるのにもっとふさわしい言葉と出会うために、いろんな人の話を聞いたり、
美しい日本語で書かれている本を読むことを習慣にするのもいいなと思っています。
ポジティブで温かい言葉のストックを増やして、日常的にもサッと自然に出てくるようになりたいなと思います。(Y)