【管理職向け】部下への指導~パワハラを避けるポイント~
2019/07/10
2019/07/10
最近、ハラスメントという言葉を聞くことが多くなってきました。
指導する立場の人からすると、
少し指導しただけで
「ハラスメントと言われたらどうしよう?」
と萎縮してしまうということで
私たち社会保険労務士にも顧問先の担当者などからご相談があります。
自分が若手だった頃に受けた指導をそのまま今の若手社員に対して行うと、
発奮するどころか落ち込んでしまってそのあとのフォローにかえって時間がかかってしまった、
最悪の場合には退職してしまう、というようなケースもあると聞きます。
特に現在は空前の「売り手市場」です。
せっかく採用した若手に退職されてしまっては困ります。
東京商工会議所が実施した
「中堅・中小企業の新入社員の意識調査結果について」
の調査によると、就職活動において厳しさを実感した人の割合は
調査開始以来最低を記録したとのことです。
とはいえ、きちんと活躍する社員に育てていくのは管理職の大切な仕事。
とりわけ新任の管理職の方などは、部下を叱るのが難しいと感じることが多いようです。
確かに叱るのはとても難しいです。
特に難しいのが自分自身がイラッとして怒っているときです。
そのような時に部下に指導すると、パワハラだといわれかねない懸念があります。
自分自身が怒りを感じた時、パワハラだといわれずにうまく叱るためには
どうしたらよいでしょうか?
一つのポイントとして、
イラッとしたときに【一度席を離れてトイレの個室に入る】というものが
あります。
これは、心理学的には【タイムアウト】という技法で、今おかれている
環境からいったん自分を切り離すことになります。
怒りにかまけて指導してしまうと、どうしても余計なことを言いがちです。
そうではなくいったん自分自身をクールダウンし、その後冷静に行動だけを
指導することが、ハラスメントと言われない指導のコツになります。
またハラスメントと言われないだけではなく、冷静に一度検討してから
指導するため指導効果も高くなるというメリットもあります。
イラッとしたとき、ぜひ一度試してみてください。