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バブル期と今の新卒採用

バブル期と今の新卒採用

2026/08/10

新卒採用の現場では、し烈な競争が繰り広げられています。
まるでバブル期を思い出させます。
そこで、今回はバブル期と今日の新卒採用の違いを比較してみたいと思います。

バブル期(1986 年~1990 年頃)の日本企業は、新卒者を大量採用するのが重要な経営課題
のひとつとされていました。今のように通年採用は主流ではありませんでした。
当時、私は法人営業部門に在籍していましたが、人事の採用担当者が足らなかったため、採
用のピーク時にはリクルーターを務めていた経験があります。
そして、人事部からは「これっ、と思った学生なら寿司屋にでも行って口説いて来いよ」と。

当時は、空前の売り手市場で多くの学生が大企業に就職できる時代でした。
採用競争は激化し、ホテル並みの独身寮や豪華な保養所を建てる会社、内定者を引き留める
ために海外旅行(拘束旅行)に連れていく会社、小遣いをくれる会社まであったのです。
異常ですね。

 

 

その後、バブルが弾けて、大量採用した会社ほど余剰人員の整理に追われました。
バブル崩壊後、私が勤務していた会社では、バブル期の入社組は、仕事ができないお荷物と
揶揄されました。
人事部から部店長宛に、退職届をもらったら決して引き留めるようなことはせずに、必要最
小限の引継ぎをして速やかに退職処理をするように、との指示があったと聞いています。
入社前の扱いとは月とスッポンです。

バブル崩壊という逆風にも見舞われましたが、採用活動から大事に扱われすぎ、至れり尽く
せりの環境で社会人生活が始まったのが原因のひとつとなったのかもしれません。
その後の転職活動も苦戦したようです。新卒のときとは天と地との開きがあります。

今、名だたる有名企業においても、様々な方法を駆使して初任給の引上げ競争が繰り広げら
れています。
確かに、初任給が見劣りする会社の評判は良くはありません。最低でも並み以上でないと採
用できない時代です。

バブル期の初任給は業界ごとで横並びでした。業界が異なっても新卒者はほほ同水準で差
はありませんでした。そのため、福利厚生の豪華さなどで競い合っていたのです。
今は初任給の横並びが崩れたため、求人票に記載する金額で競っています。
今の新卒採用のやり方が異常とすれば、いずれは修正されます。いずれは人手不足感も解消
します。
バブル期とは人口動態や社会経済情勢が異なるため単純には比較はできませんが、バブル
期の教訓を活かした採用活動と人材育成が望まれます。
 

 

 

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