昭和の宝

昭和の宝

2022/10/07

先日、元プロレスラーのアントニオ猪木さんが亡くなりました。
特にプロレス好きでもないのですが、突然の訃報で驚きました。
 
顎がしゃくれている私は、小学生の頃のあだ名の一つが「イノキ」。
男子にからかわれて怒ったりしつつも、親近感を覚えていました。
世間ではプロレスが大流行し、休み時間は教室の後ろでみんなで技を掛け合っていたものです。
当時の教室の喧騒や同級生たちの顔が蘇ってきて、懐かしさで胸がいっぱいになりました。
これこそ、若い人たちがよく使う「エモい」ってことなんだよなぁ、としみじみ。
 
卍固めと四の字固めの違いを忘れてしまい、夫にレクチャーを頼みました。
両脚をねじって固められ、「ギブ!ギブ!」と楽しく床をバンバン叩いていたら、傍らに冷ややかな目をした息子が。
エモさを共有できなくて悲しかったです。
 
猪木さんと言えば、「タバスコ」を一般家庭に広めた功績もあります。
「アントン・トレーディング」という貿易会社を経営し、日本で唯一の販売権を持っていました。
ピザを食べるたびに、「なぜ?」と思っていたのですが、やっとわかりました。
子供の頃に横浜からブラジルに移住し、アメリカ発祥のタバスコをよく知っていたから、だそうです。
残念ながら、他に抱えていた負債を充当するために契約を解消したため、普及させた割には儲けてはいないそうですが…。
 
猪木さんへの敬愛を込めた歌「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」まである桑田佳祐さんの言葉にほろりとしました。
「今宵の月は、あの人の顔に見えてしまいました。私にとっては親兄弟を亡くした感覚で、私の青春も終わった気がします」。
最後の最後まで、自分の衰えた姿を見せてくれ、いつもながら素晴らしい闘魂メッセージだった、とも。
 
その前日には三遊亭円楽師匠を喪ったばかり。
志村けんさんに続き、また大事な昭和の宝を喪ってしまいました。
あの頃ワクワクさせてくれた華々しい雄姿を思い出し、偉業を偲びたいと思います。
 
(O)