京都・冬の年中行事
2022/12/16
京都・冬の年中行事
12月も半分が過ぎ、いよいよ年の瀬が近づいてまいりました。
私の住む京都では12月13日は「事始め」と言い、お正月の準備を始める日となっています。
そしてこの日から大みそかまで京都東山の六波羅蜜寺で行われているのが
「空也踊躍念仏（かくれ念仏）」です。
空也上人ゆかりのお寺ですが、かくれ念仏って聞いたことありますか？
鎌倉時代に念仏禁止令が出たことで公に口にすることができなくなってしまったとき、
口伝によって歴代住職が隠すように伝承してきたものだそうです。
長らく隠されてきた独特の念仏は1976年にようやく一般公開されることになりました。
近所に住む私は気合を入れて初日の13日に参加しました。
5人のお坊さんが踊るように体を動かしながら、聞いたことのないお念仏を唱えます。
普段のお寺で耳にするお念仏とはそのスタイルも言葉も違います。
20分ほどお念仏が続いた後で、みんなで
「もーだーなんまいとー」と唱和して終わります。
終わった後には厄難除と書かれた護符をいただきました。
ご住職のお話では、このお参りは1年間に知らずに犯してきた罪を払って新年を迎える準備をするものだそうです。
今年も残すところあとわずか。
罪を払ったきれいな心で新しい年を迎えたいと思います。
（六波羅蜜寺公式HP)
★トップページにYouTube画像があり、そちらからもかくれ念仏の様子を拝見することができます。