2024年の総括
2025/01/24
株式会社 人財経営センター
2025/01/24
2024年の人事・労務管理、社会保険制度を総括したいと思います。
採用難・人手不足問題を除き、日常業務以外でご相談や問合せの多かったテーマを振り返ってみます。
やはり、昨年に続き「賃上げ」がダントツの第1位でした。
来年(2025年)の賃上げは今年をさらに上回る勢いです。中小企業には大企業を上回る6%の賃上げ期待されています。
第2位の定額減税は、突然降って沸いたように浮上してきました。当時の政権の人気取り政策では、という疑問が頭をよぎります。
第3位の「年収の壁」は昨年も年後半から急浮上しました。
これにも関連しますが、来年(2025年)は「年金改革」が法改正のメインテーマとなります。
社会保険と年金は国民的にも非常に関心が高いので、よく勉強しておきます(笑)。
総じて、今年(2024年)は「賃金」関係の話題が目につきました。
物価高など生活と密接だった1年を象徴しているようです。
第1位 『賃上げ』
この2~3年の賃上げ幅で、大企業と中小企業との賃金格差は更に拡大しています。
中小企業は来年、大企業を上回る6%が要請されていますが、決して容易ではありません。
賃上げの原資となる価格転嫁は当然必要ですが、価格転嫁を容易にするための企業努力、
そして生産性向上につながるDX化と人財育成に本気で取り組まないと、目標は掛け声倒れになります。
第2位 『定額減税』
一体、どれだけの人がこの制度を知っていたのだろうか?
一体、どれだけの人が減税の有難みを実感したのだろうか?
一体、どれだけの経済効果があったのだろうか?
一体、どれだけの手間暇と費用を掛けたのだろうか?
定額減税には、それだけの感想しかありません。
第3位 『103円などの年収の壁』
選挙結果を受けて、今年も年末にかけて「年収の壁」議論が日本全国を席巻しました。
年収の壁はパート・高齢者・学生を含めた雇用問題、社会保険料、年金、税金など広範囲に渡る複雑怪奇な問題です。
誰もが納得する解はありません。
今更ですが、なぜここまで複雑な仕組みにしてしまったのでしょうか。
5人に1人が75歳以上の後期高齢者です。少子高齢化はさらに加速化しています。
これまでの継ぎ接ぎの政策から、10年後、20年後、30年後を見据えた抜本的な改革が必要となっています。
第4位 『マイナ保険証』
マイナ保険証に至るまで、様々なトラブルや紆余曲折がありました。
今後も予定通りに進むのか未知数です。利用率は徐々に高まっているとはいえ、
まだ1割程度で低迷しているのは、信頼度と制度のわかりにくさが反映された結果です。
第5位 『パワハラなどハラスメント』
毎年の定番です。最近パワハラの相談を受けて感じることは、行為者は自分がパワハラをしているのを自覚していない、ということです。
このような場合は、通常の集合研修に加えて、もっと踏み込んだ個別研修も必要となります。
経営者のパワハラも深刻さを増しています。
従業員は何も言えないので、本人の耳には届きません。自覚もありません。
誰が鈴をつけるのか?
来年は新たに「カスタマーハラスメント」が加わりますので、「ハラスメント騒動」まだまだ続きます。
社会保険労務士法人ジンザイでは、
労務トラブル、労働条件、賃金、人事制度、社会保険制度など人事・労務管理に関する相談対応や制度設計のコンサルティングを行っています。
社員1名から上場企業まで様々な企業様と長年の取引がありますので、業種や規模、特性に応じて適時適切なアドバイスを行っています。
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