新卒採用の法則

新卒採用の法則

2020/04/27

なぜ新卒採用を行うのか?
 厚生労働省より3年前の平成28年3月に卒業した新卒者の離職率が発表されました。3年以内に離職した割合は、学卒別で中学卒62.4%、高校卒39.2%、大学卒32.0%です。新卒者の3年以内の離職率は「7・5・3現象」と言われるように、概ね60~70%、40~50%、30~35%の水準で推移しています。
 従業員数1,000人以上の大企業の離職率は高校卒26.0%、大学卒25.0%で4人に1人は退職します。ボリュームゾーンの5~29人や30~99人企業の離職率は高校卒が46.0~55.4%、大学卒が39.3~49.7%。3年以内に約半数は辞めています。
 これほど、離職率が高く、しかも手間もかかりお金もかかる新卒採用を、なぜ行うのか?それは、中途採用では困難な価値観の統一、アイデンティティーを醸成することが最大の目的と言われています。

 
新卒採用は会社を変える!
 20年以上企業人事の仕事を行っていると、数値化できない人事には、何か法則のようなものがあるのではないかと思います。
 その一つに、「新卒採用に切替え、毎年続けている会社は大きくなる」というものです。
 切替えに併せて社内が活性化し、教育体制や制度整備が進み強固な企業体質に変わります。新卒採用にしてから2倍、3倍、4倍と規模拡大した顧客企業を何社も見ています。そのため、会社を大きくしたい経営者には、新卒採用を勧めています。もちろん、中途採用やM&Aで大きくなった会社もあります。
 しかし、どこかで壁にぶつかり、新卒採用主体に転換してまた拡大しています。壁を乗り越えていくにはベクトルを合わせる必要があり、異文化が混在した中途採用だけでは限界があるのかもしれません。
 加えて、「新卒で入社した従業員が全体の半数を超えると、会社は変わる」というものもあります。50%を超えれば自ずと支配権を有します。規模の拡大と同時に好ましくない社風も変えたいと思う会社では、半数を超えるまで新卒採用を続ける必要があります。

 
チャンス到来!
 新型コロナウイルス感染症の影響で、世界経済の急激な悪化が避けられなくなりました。日本経済も同様です。採用市場においては、長らく続いた人手不足感が急速に和らいできます。
 いかに今を凌ぐか、凌いだあとはどのように舵取りをしていくか。経営体力があり、長期的な展望を描ける中小企業には、新卒採用のチャンスが到来してきます。