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2022年10月からの最低賃金

2022年10月からの最低賃金

2022/08/18

今年度の最低賃金の引き上げについて議論してきた厚生労働省の審議会は、過去最大となる全国平均31円(率にして3.3%)の引き上げを目安として示しました。

現在の最低賃金の全国平均は時給930円です。
引き上げ額は昨年度の28円を上回り、最低賃金が時給で示されるようになった2002年度以降で最大です。

目安通りに引き上げられると全国平均で時給961円となります。

地域別の引き上げ額の目安は
▽東京、神奈川、千葉などのAランクと
▽京都、兵庫、広島などのBランクが31円
▽北海道、宮城、福岡などのCランクと
▽青森、愛媛、沖縄などのDランクが、30円となっています。

今回の議論では、引き上げ自体に争いはなかったものの、引き上げ額をめぐって労使の意見が大きく隔たり、

取りまとめの議論が、1週間にわたって延期される異例の展開となりました。
こうした中、過去最大の引き上げとなった理由は物価の上昇、中でも生活必需品の値上がり幅が大きいことです。

最低賃金に近い賃金水準で働く人の生計の維持を重視しました。
実際の引き上げ額は都道府県ごとに設置されている審議会での議論を経て決まることになります。

政府が全国平均の時給1000円の早期達成を目指す中、今年度も大幅な引き上げが進められる見通しとなりました。

 

【ご参考】

最低賃金予想額(2022.10~) 改定前
神奈川県 1,071円 1,040円
東京都 1,072円 1,041円
千葉県   984円   953円