新卒入社1年目の成長日記(綺麗な人)
2021/03/01
2021/03/01
こんにちは、Sです。
毎年あっという間に過ぎる1、2月を経て
今年も3月がやってきました。
私が3月と聞いて浮かんでくるもののひとつに、佐和山城というお城があります。
あの信長亡き後、
柴田勝家と当時まだ羽柴姓を名乗っていた後の豊臣秀吉とが争った賤ケ岳の戦いで
秀吉が拠点の一つとして3月に入城したのが、佐和山城です。
後に、秀吉の家臣である石田三成がこの城を任されることになるのですが、
この人はとても主君思いの義の人であったようです。
彼は後に、関ヶ原の戦いの敗戦の将として捕らえられてしまいます。
秀吉のお気に入りの家臣だったのだから、さぞや豪華に暮らしていたに違いない、
この際金銀財宝を奪い取ってしまおうか…などと思ったかどうかは私の想像ですが、
敵方の武将が三成の城に踏み込んだとき、
あまりに質素な城内の様子に驚いた、という話を耳にしたことがあります。
水害で川が氾濫し、領民が混乱しているとき、
年貢として納めようとしていた米俵を土嚢代わりにして対処せよ、と命じたりもした彼のことです。
主君に尽くし、領民を思い、自分にとっての正しさを重んじ、
名声や豪勢な暮らしではないものに魅力を感じていたのかもしれません。
主君と仁義とを見据えて、欲望に揺らぐことなく生きた彼には
とても清廉潔白で質実剛健とした印象を受けます。
私は、まだ20代の子供のような者にすぎませんが、
決して綺麗なものだけでは成り立たない社会で生きていくのが人間なのだと思っています。
それでも一本、揺らがない芯を持っていたい
そういう気持ちを彼の生き様に支えられているように思います。
(S)