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馬肥ゆる秋

馬肥ゆる秋

2022/11/09

秋晴れの爽やかな日が続きます。
空を見上げ、「天高く 馬肥ゆる秋、だなあ…。でもなぜ馬?」と疑問が。
デジタル大辞泉では「空は澄み切って晴れ、馬が食欲を増し、肥えてたくましくなる時期」とあります。
気候が良く、食べ物も美味しくて過ごしやすい快適な季節。
そりゃあ人間も肥えるよなあ(特にチョコレートの誘惑が!)と納得していたのですが、
元々は違う意味だったらしいのです。
 
「雲浄妖星落 秋高塞馬肥」
中国・唐の詩人、杜審言(としんげん)が詠んだ詩です。
前漢の時代、遊牧騎馬民族である匈奴の脅威に晒されていました。
そのため、ある将軍が「秋になると匈奴の馬がよく育ち、その馬で収穫物を略奪しに来るから気をつけよ」と
警告した、ということを意味するそうです。
匈奴が滅亡してからは、現代と同じ意味で使われるようになったとか。
 
意味が大きく変わっている!
何となく理解していても、深く考えると違いに気づくことがあります。
たとえそれが間違っていなくても、考えるというプロセスが大事だと気づきました。
仕事においても、自分が今行っている作業は、何を意味するのか、そしてそれは違う角度から見ると
どう意味が変わるか、それによって効率化が図れないかなどと考えてみようと思いました。
 
ちなみに、空が高く思えるのは、夏と違って雲ができる高度が高く、空の透明度も高いからだそうです。
秋の空の気持ちよさがわかって、気分爽快になりました。

(O)