人手不足感
2023/06/27
2023/06/27
関東ではまるで夏が来たような、ジメジメと蒸し暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今日は、当事務所でも度々話題になる「人手不足」についてのお話です。
人手不足を測る指数に有効求人倍率がありますが、4月時点の有効求人倍率は1.32倍となっており、前月と同水準で推移しています。
一般的に1を上回ると「人手不足」と表現されます。
この問題は多くの企業が抱える悩みですが、業界によってもまた状況が違うようです。
4月時点の正社員の人手不足割合を業種別にみたデータがありますが、「旅館・ホテル」(75.5%)が最も高く、
月次ベースでは6カ月連続で業種別トップとなり、業界の深刻な人手不足が窺えます。
宿泊業界は、コロナ禍では、感染拡大による緊急事態宣言・まん延防止に伴う移動や旅行の制限により、
一時期は人手不足感が落ち着きをみせていました。
ところが、アフターコロナで需要が回復したことにより、人手不足がより深刻化してしまったようです。
嬉しい悲鳴…と言ったところでしょうか。
私事ですが、5月末にとある観光地のホテルに宿泊しましたが、従業員に外国人労働者が多いことに驚きました。
ベルスタッフ、ハウスキーパー、レストランのホールスタッフと大勢の方が働いていて、宿泊業界の人手不足が垣間見えた出来事でした。
今後この問題を解消するために、外国人労働者の雇用等の多様な人材活用もそうですが、
業種に関わらず様々な企業努力が必要になりそうです。 (D)